SOL 用ボイスリストファイルの作り方と SOL への追加方法について説明します。 なお、確認は MOTIF-RACK に付属してきた SQ01 という SOL の廉価版と SOL2 で行っています。
まず説明上どうしても使わざるを得ない用語というものがありますので、 本題に入る前に少し説明したいと思います。 SOL 用ボイスリストは「ini ファイル」というファイル形式です。 ini 形式は Windows ソフトの設定ファイルとして標準的に使われており、 メモ帳などのテキストエディタで編集できます。
ini ファイル形式は「セクション」と「エントリー」を使って複雑な情報を表す形式です。 まずこのセクションとエントリーについて説明します。
エントリーとは次のような書き方をするものです。
この例は「名前は SGRY である」という意味を表します。 なお "=" の前後にスペースやタブが入っても問題ありません。 厳密な呼び方はイマイチ分からないのですが、 ここでは仮に "=" の前の部分を「エントリー名」、 後ろの部分をそのエントリーの「値」、 そしてエントリー名とその値を合わせて「エントリー」と呼ぶ事にします。
セクションは複数のエントリーをまとめるものです。 例として次のような ini ファイルがあったとしましょう。
例中に "[" と "]" で囲まれている部分があります。 これは「セクションの開始」を表します。 セクションの開始が出てきたら、 そのセクションはその次にセクションの開始が出てくるまで続きます。 この例の場合 Hekiraku セクションは [Misty] の行の直前まで続きます([Misty]の行は含まない)。 したがって、この ini ファイルには Hekiraku、Misty の 2 セクションがあり、 それらは SiteName、Administrator、URL、Description の 4 エントリーを含む、 という構造になっています。
なお、ini ファイルにおいて、 同じ名前のセクション・エントリーが複数あってはいけません。 音源によっては同じ名前のセクションを二つ使いたくなる場面が出てくると思いますが、 同じ名前のセクションが二つある事に気づかずに SOL に読み込ませると「正常に読み込んだようで正常でない」動作をします (エラーは出ないし、音色名などの表示だけおかしくなる)。 これには少々気づきにくいと思うので注意してください。
ini ファイルは前述のとおり「メモ帳で編集できる」のですが、 実際にはボイスリストをメモ帳で書くのは非常につらいと思います。 ini 形式のファイルに色を付けて見やすくしたり、 同じような作業を自動で繰り返し実行してくれる 「マクロ」機能を搭載したテキストエディタを使うと便利ですし作業もはかどりやすいでしょう。 フリーソフトでも良いソフトがたくさんありますので、 できる事ならちゃんとしたテキストエディタを利用しましょう。 もしそういったソフトを普段使っていない方には K2Editor をおすすめします。 初期状態で ini ファイルを色つきの状態で表示できる事と、 キーマクロがある事、全体的にシンプルなのでとっつきやすい事などが理由です。
SOL 用ボイスリストは次のようなファイル群で構成されます。
音源名、音源の分類、具体的な音色名やドラムインスト名などを定義
その音源で使えるコントロールチェンジ、RPN、NRPN を定義
(まだよく分かりません)
システムエクスクルーシブの定義
Patch.ini は音源そのものについての設定を含むため、 どのような音源用のボイスリストでも必ず作る必要があります。 Controller.ini、Sysex.ini、SysexTemplate.ini を作ると、それぞれの生データ(コントロール番号や 16 進表示されたエクスクルーシブ命令) のかわりに分かりやすい名前で表示されるようになります。
これらのファイルを SOL が読み込めるようにするは YAMAHA の Database フォルダに音源ごとのフォルダを作ってその中に置く必要があります。 Database フォルダは次のパスが指す位置にあります。
よく分からない方はスタートメニューの「ファイル名を指定して実行」 でこのパスという文字列を打ち込んで実行してみてください。恐らくそのフォルダが開くはずです。
次に、音源用のフォルダを Database フォルダに作った後 Patch.ini などをどのように配置すれば良いのか説明します。 一般的な音源では Patch.ini の詳細で述べる「SelectMode」は一つだけになります。 この場合は音源用フォルダに全ファイルを直接置きます。 しかし SelectMode が通常モードとドラムモードで違う音源の場合、 Patch.ini が二つ必要になりますので音源用フォルダに全ファイルを直接置くわけにはいきません (Patch.ini を二つ同じフォルダに置く事になってしまう)。 その場合は、音源用フォルダの中に Normal というフォルダと Drum というフォルダを作り、 それぞれに通常モード用の Patch.ini とドラムモード用の Patch.ini を置きます。
各ファイルの詳細については次のリンクを参照してください。